「Hi There 〜 ある晴れた日に」

なんて素晴らしい人生よ。
笑い飛ばそう、この裏町で。

自画像を描こうとしない私たちは、荒涼とした資料館の庭をさまよい歩く。
調和を忘れた狂気のタクトは、悲愴を演じる独裁者のように空をきる。
読書をしない子供たちは校庭で本を燃やし、大人たちの身勝手さを学んだつもりになって作り話をはじめる。

なんて無邪気な人生よ。
笑い飛ばそう、この裏町で。

それは、ある晴れた日にやって来る。
答えのない世界はバランスを崩し、人々は舗道でぶつかりあう。
皮肉たっぷりのハンバーガー記者は、混乱した朝刊に眼をそむける。
鏡を見なくなった彼女たちの冷凍庫は空っぽになり、何も作れなくなる。

裏切りの馬と化した「夢まぼろし」たちは、何処に行こうとしているのだろう。
未来はすでに手先の器用な魔術師に任せてあるのに。

なんて滑稽な人生よ。
これは純粋なエッセンスだ。