「時は過ぎても」

「スティル・クレイジー」という映画を観た。
70年代のロックバンド「ストレンジ・フルーツ」が20年後に再結成するという話だ。栄光とは無縁な50歳代のミュージシャンたちの半生がリアルに描かれていて、実に馬鹿馬鹿しくもパワフルでストレートな映画に仕上がっている。どこのバンドでもありそうなメンバー内の確執やライブハウスの楽屋でのイカレた会話などが随所に出てきて、思わずニヤリとしてしまった。サントラ盤にはE.L.O.のジェフ・リンが参加している。
我がバンド「ムーンライダーズ」はもっと複雑な構造を持ちあわせているが、唯一の共通性を見つけるとすれば「時は過ぎても炎は消えず」ということだろうか。